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うどん小話

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うどん小話 番外編 その二十五 手打ちうどんと空手道(パート2)

前ページで麺を切る作業は集中力の練習になると言うところまで書きました。今日は切った麺を釜に入れるところから始めます。

集中力が冴えている時は、麺の太さが一定となり、口の中に入った時、舌ざわり、歯ざわり、そして喉ごしの感触が良く、美味しく感じられます。集中力の無い時、たとえば二日酔いの日などは息子から再三イエロー・カードが出されます。そのうえ、お得意さまからは「今日のうどんは、いつもと違うで・・・・」とこれまたイエロー・カードです。こんな時は「呵々大笑」の大技で切り抜けます。この技は私の得意技の一つです。

釜に麺を入れると、左手に竹棒を持ち8の字を描きながら麺を廻します。これは麺が釜の底に沈まないようにする為です。左手を使いますので手首の強化になるのと、同時に右手で相手を防御しながら左手でパンチを出すイメージをします。40回~50回位、竹棒を廻しますので、1ヶの団子で40回~50回は相手にパンチを打っていることになります。

このイメージトレーニングを一日に何回も繰り返しますので、空手の練習にはピッタリの仕事となっています。こゝで私のイメージトレーニングは終わります。ゆで揚がった麺を出すのは店長である息子の作業となります。

麺を打つ時には空手をイメージし、道場へ行きますと手打ちうどんの作業を想像しながら汗を流します。体調の良い時には組手の練習をし、闘争心が消えないようにしております。気合の発声練習は「いらっしゃい・・・・!!」・「ありがとうございました・・・・!!」で出来ます。日・祭日の繁忙時には腹式呼吸で麺を打っていることも書き加えておきます。また構は当然[四股立ちの構」で立っています。

高校時代から始めた少林寺拳法、そして現在修行している剛柔流空手道のおかげで健康でいられます。そのうえ孫達と同じ道場で練習が出来るのは、私の肩にも武道の神さまがほんのチョッピリ乗っていてくれるのかなぁ~と、神さまに感謝、感謝でこの話は終わります。

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