うどん小話 その五十六

麺のルーツ(パート2)



麺食とは小麦を石臼で粉砕して小麦粉を作り、さらにそれを加工調理した食べ物のことです。

中国では漢の時代(紀元前206〜後24)から石臼がありました。 南北朝以後(420〜589)は水力を利用した石臼が流行し、唐の時代(618〜907)になると水車が発達してきました。 このように食糧加工器具の発達により、食生活のなかで麺食はだんだん普遍化していったのでしょう。

漢時代、麺食は「餠(ピン)」と呼ばれていました。 「餠」とは水と小麦粉を混ぜ合わせて作った飯ということです。 まさしく「餠」はうどんの元祖そのものです。

調理方法は「蒸餠(蒸して食べるめん)」、「湯餠(水で炊いて食べるめん)」、「炉餠(火であぶる、焼くなどして食べるめん)」と三つの方法がありました。

この三つの調理方法で、現在の日本のうどんに近いのが「湯餠」かと思います。 もっともこの時代の麺は細く切ったものではなく、片状(木の葉のような物)の麺であったみたいです。