うどん小話 その七十一 葱男(ねぎおとこ)
お客様のことを「男」(おとこ)と言うのは失礼かと思いますが、小話なので御許しください。
当店の古くからのお客様で、環境工事の仕事をされている方です。このお客様はとにかくネギが好きです。普通の方の10倍位は、うどんにネギをかけて食べます。
この方が来店しますと、店の女性従業員が「来た来たネギ男・・・・や。」と言いながらネギの準備をします。メニューは肉うどんと決まっています。肉とネギだから栄養学的にもピッタリ。声も大きく、いつも元気です・・・・が。
この方にも弱点があるのです。それは"ソバアレルギー"。うどん店でソバを売っていれば玄関先で感じ、Uターンして帰るそうです。
当店でうどんにネギをかけないで欲しいというお客様は1%位いらっしゃいます。
時々、お客様になぜネギが嫌いなのかお聞きしますと、ネギ特有の臭いが嫌なのだとおっしゃいます。(ニンニクの臭いは、いいそうです。) ネギの臭いが栄養分なのですが、嫌なものは嫌、決して無理にはお勧めしません。
また、ネギの好きな方は気がねなく店員に申しつけてください。いくらでもおかけします。
ネギは薬味。