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うどん小話

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うどん小話 その六十七 葱(パート1)

葱ネギの原産地は小話その十八で書きましたが、中国の西部、中央アジア北部からアルタイ・バイカル地方であろうと推測されています。

パミール高原を現地の言葉で「葱嶺」と呼ぶほどです。

有史以前から中国に伝わり、華北・東北地方を中心に、軟白した白根を主として利用する太ネギ群が分布し、華中・華南・南洋地方には、葉を主として食べる葉ネギ群が発達しました。また華北・華中を中心に、万能型の兼用種が古くから栽培されていました。

中国では紀元前からネギに関する記録が、山海経(中国古代の神話と地理の書)や礼記(古礼に関する説を集めた書)に「葱」(き)の字で登場し、礼記にはネギの料理法が書かれています。

ヨーロッパに渡ったのはかなり遅く、16世紀の文献に初めて登場しています。アメリカにはさらに遅く伝わり、19世紀頃だろうとされています。ただし、現在に至ってもあまり普及していません。

東洋と西洋の食べ物の違いが出ているように思われます。

ヨーロッパ・アメリカでは、「ネギ」より「タマネギ」が料理に多用されます。

次回はいつ頃日本に伝播されたか・・・・?について書きます。

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