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うどん小話

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うどん小話 その九十三 スウェーデンの涙

先日(平成13年6月23日)、詫間電波工業高等専門学校、電子制御工学科で、TAC研究会(小話その五十一に登場していますY教授が主催している勉強会)がありました。

今日のページは詫間高専のI先生が、スウェーデンへ一年間留学(筋肉痛診断法の研究)した時の話です。

スウェーデンの人口は890万人、面積は日本の1.2倍、国民の特徴は知的好奇心が強いのですが、のんびりしている。永世中立国で200年間戦争の無い国(但し、武器の輸出は世界でも有数。) スウェーデン人の最大の娯楽は日光浴と散歩ではないか・・・・?これは、I先生の感想。

このようにすばらしい国であったが、I先生、何度かホームシックにかかり涙を流すのです。

先ず一番目の涙は、フランクフルト空港で、コペンハーゲン行きの飛行機に乗り遅れた時。この時はまだ緊張していましたから、半泣き状態。トランジェットの時間を1時間しかとってなかったのです。1時間もあればじゅうぶん乗り継ぎが出来ると教えたのは、I先生の同僚先生達です。悪い同僚。それを信じたI先生が気の毒・・・・。

二回目の涙は、スウェーデン在中の日本人が、I先生に"うどん"を持って訪問してくれた時。この時は3ヶ月目であったので、もうメロメロの本泣き。I先生は関西の出身なので、"ソバ"、"カップ・ラーメン"ではこんなにメロメロにはならなかったとのことです。やっぱり"うどん"でなければなりません。ここが関東人と関西人との大きな違い(フォッサ・マグナ)。

三回目の涙は、帰国の時、スウェーデンの人達に対する感謝の気持ちから。この時もメロメロの本泣き。でもこれはあたりまえ。

I先生の人柄の良さを感じながら、楽しい話をお聞きし、「うどん小話」に掲載いたしました。

ありがとうございました、I先生。

やっぱり関西地方は、"うどん文化"です。うどん万歳!

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