トップページ » うどん小話 » 第九巻 目次(161~180) » その百六十八 ソバ作り成功

うどん小話

  • 第一巻目次(1~20)
  • 第二巻目次(21~40)
  • 第三巻目次(41~60)
  • 第四巻目次(61~80)
  • 第五巻目次(81~100)
  • 第六巻目次(101~120)
  • 第七巻目次(121~140)
  • 第八巻目次(141~160)
  • 第九巻目次(161~180)
  • 第十巻目次(181~200)
  • 番外編目次(1~)

うどん小話 その百六十八 ソバ作り成功

ソバ作りの話は以前書きました(小話百五十二参照).その数日後に偶然ですがNHKでソバ作り名人の番組が放映されました。これを観た子供たちが感動し、さっそくソバ道具一式(家庭用)を買ってきてソバ作りに挑戦です。ところがものの見事に失敗。ソバになりません。バラバラ・・・・。

この失敗談をK大隊長に報告したところ、それはソバ粉に問題ありとのことでした。香川県内では品質の良いソバ粉の入手は難しく、徳島県産のソバを買ってきて、自分で挽けばなんとかなるのでしょうが、入手先がわかりません。

数日後、K大隊長から「北海道産の新ソバ粉を入手したので持って行きます。」と電話をいただきました。お持ちいただくのは失礼なので、私が善通寺駐屯地まで取りに行きました。壁には歴代の教育大隊隊長の写真がかかり、床には真っ赤な絨毯が敷き詰められた威厳のある大隊長室で、ソバ作りの講習です。これでは失敗するわけにはいきません。

ソバ粉と水の割合、加水の方法(水は真水を使用)、細かいことは図解入りのメモをいただきました。これをもとに息子達、再度挑戦です。今度は成功、ソバになりました。それもそのはず、師匠が教育大隊の隊長です。教え方が素晴らしい。

師匠はこの三月で定年を迎え古里の長野県へ帰ります。3月20日に当店へうどんを食べにきてくれるとのことなので、日本一美味しい「うどん」を作ってお待ちします。

ソバ作りは奥が深く、うどん屋がソバの話をするのは僭越なので、このページで終わりとします。

このページのトップへ戻る